田尾さんの「移動するということ」、千葉さんの「大切な場所」。
活躍中の二人の写真家が旅の途中でふとシャッターを押す瞬間。
自身の心の在りようを、切り取ったフレームの中に見ているようです。
●田尾沙織「移動するということ」
電気もないペルーの山奥で東京のネオンやビルの間を行き来する人達のことを考える。
同じ時間にそのふたつの世界が共存していることが信じられず夢じゃないかと思う。
ペルーにいる時は東京が幻で、東京に戻った瞬間にペルーが夢になってしまう。
私は旅をしている。それは日常の延長でただ移動しているにすぎないのかもしれない。
●千葉尚史「大切な場所」
目的もないままたどり着いたチチカカ湖のアマンタニ島。自分の住む東京とは何もかも違う世界。そこでの貴重な数日間。後から感じることは、この島に来れたこと自体が旅の理由だということ。
この旅で目にした様々な光景は「僕の大切な場所」として
いつまでも心の中に存在し続けると思う。
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